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INTERVIEW

DATA

ラッキーアイクレマス㈱
兵庫県神戸市東灘区深江浜町95
☎078-451-8300
創業:1964年11月
資本金:4022万3000円
事業内容:コーヒーマシンおよびコーヒー関連機器の販売、メンテナンスサービスの提供
http://www.lucky-cremas.co.jp/

 UCCのグループ企業であり、コーヒーの焙煎機メーカーとしてスタート。現在は業務用コーヒーマシン、オフィス用コーヒマシン、家庭用コーヒー機器の販売、機器のメンテナンスへと業容を拡大している。
 業務用コーヒー機器ではアメリカナンバーワンブランドのバン社、世界バリスタチャンピオンシップ認定機種のイタリアのラ・マルゾッコ社のマシンなど、世界のトップブランドのコーヒーマシンの輸入・販売を行なっている。
 一方で、自社ブランドのBONMACでもオリジナリティのある機器を多数展開しており、その中でもハロゲンランプを熱源とする光サイフォンテーブルはサイフォン抽出の新しいスタイルとして海外でも注目されている。
 近年、中古コーヒーマシンをオーバーホールして、保証をつけて販売し、メンテナンスも行なうR(リフレッシュマシン)事業を業界で初めてスタートし、大きな話題を呼んでいる。

外食産業の未来を占う 産業を支えてきたビジネスサポーターたち
バリスタが信頼する高品質のマシンをはじめ
コーヒー機器で外食業をサポートする

ラッキーアイクレマス㈱

代表取締役社長
永井隆志

中古マシンを蘇らせる“R事業”の市場は確実にあると思います
──現在の社名になったのは2007年12月ですね。

 UCCの子会社として1964年にラッキー珈琲として創業しました。その後74年にラッキーコーヒーマシンの商号となり、07年、同じUCCの子会社でコーヒーマシンのメンテナンスを行なうクレマスと合併してラッキークレマスに。さらに私が代表だったアイリンクと一緒になり、現在の会社になりました。私は08年4月から代表取締役を務めております。

──事業領域を教えてください。

 業務用コーヒーマシンおよびオフィス、家庭用コーヒー機器の販売とメンテナンスサービスです。さらに近年は新しいことにもいろいろとチャレンジしています。

──コーヒーマシンを扱う企業は国内にも多数あります。その中で御社が差別化のポイントにしているのはどんなことですか。

 大きく3つあります。1つ目は焙煎からグラインド、抽出までのコーヒーを提供するための全工程を担える会社になる、ということです。すべての工程のハードを揃え、提供しているわけです。
 2つ目は機器の提供だけでなく、それぞれの工程で必要な技術を社員が身につけ、ユーザーのみなさんにご指導できるレベルまで技術を高めていることです。

──機器を揃えても、その性能を引き出せなくてはクオリティの高いコーヒーを提供できませんよね。

 おっしゃる通りです。とくに抽出の面では日本でもバリスタの方々の技術が急速に高まっていて、地方でもバリスタをめざして頑張っている方がたくさんいらっしゃいます。私どもはバリスタのためのクオリティの高い機器を扱っていますから、その性能を100%出し切るためのお手伝いをしなければなりません。それには社員のスキルアップが大事だと考えています。
 3つ目のポイントは中古事業です。当社ではリフレッシュマシンを扱う「R事業」と呼んでいます。業務用エスプレッソマシン、コーヒーメーカーなどの中古品を修理して販売する事業で、本格的にはじめてから今年で2年目に入りました。

──高機能のエスプレッソマシンは高価格ですから、中古事業はニーズがかなりあるでしょうね。

 中古であっても、適切なオーバーホールを行なえば、十分に使えるものがあります。国内だけでなく、海外からも中古マシンを調達し、オーバーホールして、当社の保証をつけて販売するという仕組みをつくりました。交換が必要なパーツはほとんど新品の純正品に変えるので、耐久性も問題ありません。またメンテナンスも行ないます。単に中古品を安く販売するのではなく、保証があり、メンテナンスもお願いできる、ということであれば、ニーズは大きいと思って、はじめたわけです。
 おかげさまで非常に人気があり、需要に供給が追いつかない状態です。R事業は仙台に拠点を置いているため、震災の影響で一時業務をストップしていましたが、7月に再開する予定です。

──エスプレッソマシンは海外の製品の評価が高いですね。

 ヨーロッパには200年の長い歴史がありますから、日本のものは追いついていないかもしれません。とくにバリスタが求めるセミオートのマシンはヨーロッパの製品の評価が高い。当社はそうしたクオリティの高いマシンを扱っています。
 当社は自社ブランドの商品も提供しています。BONMACのブランドで、これまでは業務用のみでしたが、新たに家庭用で小文字のbonmacブランドでの展開をスタートしました。

──BONMACにはどのようなマシンがあるのですか。

 たとえばオフィスコーヒー向けのコーヒーメーカー、カルドは抽出したコーヒーの保温に温風保温システムを導入したものです。また、水だしコーヒーを短時間で抽出できる、コールドドリッパーも人気があります。水だしコーヒーは独特の甘みとコクがあり、アイスはもちろん、ホットでもおいしいのですが、抽出に長時間かかるため提供が難しかった。それを独自の仕組みで1時間で抽出できるようにしました。
 日本よりも海外で注目されているのが、光サイフォンテーブルです。ガスの使えない店舗を想定し、ガスバーナーの代わりにハロゲンランプを熱源にしたものですが、ガスよりも細かな設定が可能で、視覚的にもインパクトがあります。海外ではサンフランシスコのブルーボトルコーヒーが最初に導入し、人気が出ました。ヨーロッパからも引き合いがあります。

──どのマシンも独自の個性があるわけですね。これからの事業で新たに取り組んでいくことはありますか。

 将来はカフェをトータルにサポートする企業にしたい。現在はコーヒー関係の機器だけですが、今後はカフェを開業、運営するための厨房機器全般を扱うという方向をめざしていきます。
 まずはコーヒー以外のドリンクということで、スムージーの機器などを手がけようと考えています。メンテナンスの技術も必要ですから、徐々に広げていきますが、最終的にはカフェの厨房機器をすべて扱い、機器のメンテナンスを一元管理できないかと考えています。

──メンテナンスの一元管理が実現すれば、コスト面でも手間の面でも店舗にとって大きなメリットになるでしょう。カフェ業界の将来についてはどのようにお考えですか。

 ひとつの流れとして、かつての日本独自の喫茶店文化が戻ってくるような気がします。昔の喫茶店は店のオーナーやスタッフとお客さまとのコミュニケーションがありました。これからはまたそういう場が求められるのではないでしょうか。──現在の社名になったのは2007年12月ですね。

 UCCの子会社として1964年にラッキー珈琲として創業しました。その後74年にラッキーコーヒーマシンの商号となり、07年、同じUCCの子会社でコーヒーマシンのメンテナンスを行なうクレマスと合併してラッキークレマスに。さらに私が代表だったアイリンクと一緒になり、現在の会社になりました。私は08年4月から代表取締役を務めております。

──事業領域を教えてください。

 業務用コーヒーマシンおよびオフィス、家庭用コーヒー機器の販売とメンテナンスサービスです。さらに近年は新しいことにもいろいろとチャレンジしています。

──コーヒーマシンを扱う企業は国内にも多数あります。その中で御社が差別化のポイントにしているのはどんなことですか。

 大きく3つあります。1つ目は焙煎からグラインド、抽出までのコーヒーを提供するための全工程を担える会社になる、ということです。すべての工程のハードを揃え、提供しているわけです。
 2つ目は機器の提供だけでなく、それぞれの工程で必要な技術を社員が身につけ、ユーザーのみなさんにご指導できるレベルまで技術を高めていることです。

──機器を揃えても、その性能を引き出せなくてはクオリティの高いコーヒーを提供できませんよね。

 おっしゃる通りです。とくに抽出の面では日本でもバリスタの方々の技術が急速に高まっていて、地方でもバリスタをめざして頑張っている方がたくさんいらっしゃいます。私どもはバリスタのためのクオリティの高い機器を扱っていますから、その性能を100%出し切るためのお手伝いをしなければなりません。それには社員のスキルアップが大事だと考えています。
 3つ目のポイントは中古事業です。当社ではリフレッシュマシンを扱う「R事業」と呼んでいます。業務用エスプレッソマシン、コーヒーメーカーなどの中古品を修理して販売する事業で、本格的にはじめてから今年で2年目に入りました。

──高機能のエスプレッソマシンは高価格ですから、中古事業はニーズがかなりあるでしょうね。

 中古であっても、適切なオーバーホールを行なえば、十分に使えるものがあります。国内だけでなく、海外からも中古マシンを調達し、オーバーホールして、当社の保証をつけて販売するという仕組みをつくりました。交換が必要なパーツはほとんど新品の純正品に変えるので、耐久性も問題ありません。またメンテナンスも行ないます。単に中古品を安く販売するのではなく、保証があり、メンテナンスもお願いできる、ということであれば、ニーズは大きいと思って、はじめたわけです。
 おかげさまで非常に人気があり、需要に供給が追いつかない状態です。R事業は仙台に拠点を置いているため、震災の影響で一時業務をストップしていましたが、7月に再開する予定です。

──エスプレッソマシンは海外の製品の評価が高いですね。

 ヨーロッパには200年の長い歴史がありますから、日本のものは追いついていないかもしれません。とくにバリスタが求めるセミオートのマシンはヨーロッパの製品の評価が高い。当社はそうしたクオリティの高いマシンを扱っています。
 当社は自社ブランドの商品も提供しています。BONMACのブランドで、これまでは業務用のみでしたが、新たに家庭用で小文字のbonmacブランドでの展開をスタートしました。

──BONMACにはどのようなマシンがあるのですか。

 たとえばオフィスコーヒー向けのコーヒーメーカー、カルドは抽出したコーヒーの保温に温風保温システムを導入したものです。また、水だしコーヒーを短時間で抽出できる、コールドドリッパーも人気があります。水だしコーヒーは独特の甘みとコクがあり、アイスはもちろん、ホットでもおいしいのですが、抽出に長時間かかるため提供が難しかった。それを独自の仕組みで1時間で抽出できるようにしました。
 日本よりも海外で注目されているのが、光サイフォンテーブルです。ガスの使えない店舗を想定し、ガスバーナーの代わりにハロゲンランプを熱源にしたものですが、ガスよりも細かな設定が可能で、視覚的にもインパクトがあります。海外ではサンフランシスコのブルーボトルコーヒーが最初に導入し、人気が出ました。ヨーロッパからも引き合いがあります。

──どのマシンも独自の個性があるわけですね。これからの事業で新たに取り組んでいくことはありますか。

 将来はカフェをトータルにサポートする企業にしたい。現在はコーヒー関係の機器だけですが、今後はカフェを開業、運営するための厨房機器全般を扱うという方向をめざしていきます。
 まずはコーヒー以外のドリンクということで、スムージーの機器などを手がけようと考えています。メンテナンスの技術も必要ですから、徐々に広げていきますが、最終的にはカフェの厨房機器をすべて扱い、機器のメンテナンスを一元管理できないかと考えています。

──メンテナンスの一元管理が実現すれば、コスト面でも手間の面でも店舗にとって大きなメリットになるでしょう。カフェ業界の将来についてはどのようにお考えですか。

 ひとつの流れとして、かつての日本独自の喫茶店文化が戻ってくるような気がします。昔の喫茶店は店のオーナーやスタッフとお客さまとのコミュニケーションがありました。これからはまたそういう場が求められるのではないでしょうか。
 
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